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加速する音楽のストリーミング配信、映像との更なる文化融合、「Stella Donnelly - Mechanical Bull」から読み解く

加速する音楽のストリーミング配信、映像との更なる文化融合、「Stella Donnelly - Mechanical Bull」から読み解く


2018年、ストリーミング配信やinstagramによる映像/写真の個人投稿、出先でのMV視聴が当たり前になった現代でインディ/オルタナティブなロック・ポップシーンにも今新たな潮流が生まれようとしている。

 

2017年から今現在にかけて新人インディアーティストで最大のバズを起こしているSuperorganism、Julien Bakerの

来日、Pale WavesのDirty Hit(the 1975らが所属するUKの気鋭レーベル)からのリリースなど日本にいてもヒシヒシと感じられる女性シンガーアーティストの台頭。

 

そして昨年デビューEPをリリースし
一部で話題沸騰中、オーストラリアの25歳シンガーソングライターStella Donnelly、彼女もそのうちの一人だ。

彼女は昨年リリースの「Thrash Metal - EP」にボーナストラック「Talking」を収録した12インチを2018年6月22日に控えておりEPより収録した「Mechanical Bull」のミュージックビデオを今年2月に公開した。

https://youtu.be/T5qZXr-csY4

映像だけでも完結しているようなこの美しくもシュールな作品が、女性的な感性と主張しすぎないインディロックならではの音像と融合しどちらか片方が欠けては絶対に出すことのできない別の色彩感を生み出しており、この点では先程上で挙げたsurperorganismの「ポストvaporwave的な映像とサンプリングミュージックのポップシーンへの昇華」
https://youtu.be/mJQYRzAoErc
やJulien bakerの「繊細でありながら超自然的な力強さを持った音楽とその表現を更に深化させる映像」
https://youtu.be/MdBu21i9aEE
と合致している。

インディロックの、音だけ聞くとある意味で少し淡白なような音像は、しかしメロディが最大限に活きる事で音楽的なフックにも溢れ、高い映像との親和性で新たな世界を見せてくれるだろう。

またアートワークのストリートや高い湿度感も感じるテイストから、アジア的なカルチャーやタイのシンガーソングライターphum viphurit的な空気なども薄っすらと感じ、https://youtu.be/8HnLRrQ3RS4

ストリーミングやインターネットで繋がった「トレンドの全世界同時代感」を感じた。

今後もストリーミングによる「トレンドの全世界同時代感」、そして音楽と映像やその他コンテンツとの融合というキーワードからは目を離さず追っていきたい。